重度の歯周病になった場合の様々な歯周病の手術方法

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歯周病の手術 歯周病の手術

歯周病が進行すると、外科的手術が必要になります

歯周ポケット

歯周ポケットの深さが6㎜を超えると、重度歯周病と診断されますが、重度の歯周病の場合には外科的な治療が必要になる場合もあります。

歯石やプラーク除去などの歯周病治療を行っても、歯周ポケットが残っていると、歯ブラシが届かず、清掃しにくいために、再発する可能性が高くなってしまいます。
歯周外科治療は、歯槽骨を整えたり、歯周ポケットを浅くしたりして、再発しにくい環境を作るのです。

歯周外科は歯を残すことが前提ですから、大きくグラついているような抜歯が必要な症例では、基本的に行いません。

歯周外科治療の種類

歯周外科治療は一つではありません。歯肉の状態、歯槽骨の状態によって必要な治療は異なるため、歯周外科治療は多岐に渡ります。
また、保険が適用になる治療もあれば、保険外の治療もあります。主な治療には、次のようなものがあります。

歯周ポケット掻爬術(ししゅうぽけっとそうはじゅつ)

歯周病が軽度の場合にも、症状の改善がみられない場合に行われる歯周外科治療です。
スケーリングやルートプレーニングで使用される器具を使い、歯根に付着している汚れや感染した歯肉を除去します。歯根の汚れを落としてキレイにすることで、歯肉が歯根に付着して、歯周ポケットを減らすことができます。

この治療は、歯肉を切開せずに歯周ポケットに器具を挿入して行います。次に紹介するフラップ手術とは、切開の有無や歯根をむき出しにするかどうか(目視下で治療を行うかどうか)という点で違いがあります。

歯肉剥離掻爬手術(フラップ手術)

歯肉剥離掻爬手術(ししゅうぽけっとそうはしゅじゅつ)は、歯肉を切開してはがし、歯根についた歯石を除去する手術です。
歯根をむき出しにして、歯根の汚れを除去するので、取りこぼしがなく、歯根を清潔にできます。

歯根の清掃を行った後は、剥離した歯肉を元に戻して縫合します。そのため、術後1週間後程度で抜糸が必要になります。また、フラップ手術は、歯周ポケット減少や炎症の抑制などの効果が得られます。

歯周組織再生療法

歯周病が進行すると、細菌により歯槽骨が吸収されてしまいますが、失われた歯槽骨を再生させる治療が、この「歯周組織再生療法」です。

歯周組織再生療法の費用

歯周組織再生療法などの保険適用外の治療費用は、歯科医院で独自で決定しています。そのため、歯医者によって値段が違っています

歯周病治療は多くの一般歯科で行われている治療ですが、歯周外科治療になると、どこの医院で行われているわけではありません。安全管理や衛生管理が整った、歯周外科治療の技術・経験を持ち合わせた医院でなければ行えないのです。

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