歯周病の悪化、歯の脱落を防ぐ方法と初期の歯周炎の症状と治療

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【歯周炎】歯の脱落を防ぐなら、これ以上歯周病を悪化させられない!

歯周病の前段階と言える歯肉炎、そこから進行した歯周炎(歯周病)初期、これらの段階では痛みなどの目立った症状がありませんから、放置してしまう人が多いです。
しかし、気付かないうちに歯周病菌によって、歯周組織がどんどん破壊されていきます。これが、歯周病の恐ろしいところとも言えるでしょう。

歯周炎の初期段階は、歯周ポケットが深くなり始め歯槽骨の吸収が始まる段階です。歯槽骨がどんどん溶けて、歯が抜け落ちてしまわないように、この段階でしっかり治療する必要があります。いわば、「崖っぷち」と言えるでしょう。

歯周炎とは?

プラークの中には、1㎎当たり1億もの細菌が住んでいると言われています。細菌が作り出す毒素は、歯肉に炎症を起こしたり、歯周組織を破壊したりします。
細菌が作り出す毒素は、歯肉だけでなく、歯肉と歯の隙間に入り込んで歯周組織を破壊していくのです。

細菌によって歯肉に炎症が起きている状態を「歯肉炎」そして、歯周組織にまでダメージが拡がっている状態を「歯周炎」と言います。
「歯周組織が破壊される」と聞いても、あまりピンと来ないかもしれませんが、次のように歯の脱落を招いていきます。

歯肉を破壊して歯周ポケットを深くする
歯を支えている歯槽骨を吸収して(溶かして)、歯をグラグラにしてしまう
歯が抜け落ちてしまう

歯周炎の初期段階では、歯槽骨の吸収が始まった段階です。一度吸収された歯槽骨は、元には戻りません。これ以上進行させないために、早期治療が必須です。

歯周炎初期の歯周ポケットの深さ

歯周病が進行するほど、歯周ポケットは深くなりますので、歯周病の進行具合は、歯周ポケットの深さで診断します。歯周炎と診断されるのは、歯周ポケットが4㎜以上の場合です。

歯肉の状態 歯周ポケットの深さ
健康な歯肉 3㎜以下
歯周病初期 4~5㎜
重度歯周病 6㎜以上

また、歯周ポケットの深さは、プロ―ビングという検査で調べます。針のような専用器具を歯周ポケットに差し込んで、深さを計ります(通常痛みはありません)。しかし、歯周病が進行していると、出血する場合もあります。

初期の歯周炎(歯周病)治療

歯周病治療も、歯肉炎の治療と同様に、根本の原因であるプラーク・歯石を除去します。プラークや歯石を蓄積させないために、歯磨き指導も行います。

また、プラークや歯石が溜まりにくい口腔環境を作るために、以下のような治療を行います。

  1. 歯周ポケット内の歯石除去
  2. 噛み合わせの調整
  3. 適合しない被せ物の作り直し

歯周ポケットが深くなってくると、歯周ポケット内にも歯石ができてしまいます。これを縁下歯石とも呼びますが、歯肉の下(歯根)にも歯石が付着してしまいます
そのため、歯の表面だけでなく、歯根に付着した歯石除去も必要になります。

また、重度歯周病になると、歯肉を切開して歯根をむき出しにして歯石を除去するなど、外科的な処置も必要になってきます。

歯周病はメンテナンスが必須!

歯周病・歯周炎は、「一度治療を行えば大丈夫」ということはありません。治療を行うことで歯周ポケットや歯肉の炎症が改善される場合もありますが、それで安心してはいけないのです。

自宅で正しい歯磨きを行い、定期的に歯科医院でクリーニングや歯石除去(スケーリング・ルートプレーニング)を受ける必要があります。
放置してしまうと、せっかく良くなった症状がさらに悪化して、抜歯が必要な状態を招きかねません。「崖っぷち」の状態だと思って、気を抜かずに歯周病対策を行うことが大切です。

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