歯磨きで防げる歯周病の3つの予防ポイントと歯磨きの選び方

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歯周病を予防するための歯磨きのポイント3つ

歯周病の治療はブラッシングが基本なのですが、歯周病予防のページでもお話しした通り、歯磨きだけでは歯周病予防は十分と言えません。
歯周病を効果的に予防するには、歯磨きに加えて歯科医院で行っているプロフェッショナルクリーニングも必要なのです。セルフケアとプロのケアの両方が必要なのです。
毎日行っている歯磨きをより効果的なものにし、定期的に歯科医院でクリーニングを行うことで、より高い歯周病予防が可能になるでしょう。

1.磨き残しになりやすい部分に注意して磨く

全ての歯を磨いているつもりでも、歯ブラシの届きにくい箇所はあります。また、歯と歯の隙間歯と歯茎の隙間が、特に磨き残しが多い部分です。
隅々磨いているつもりでも、歯ブラシがきちんと届いていない場合が多いので、注意して磨くことが必要です。

下の前歯の裏側は、舌の裏側に唾液の分泌腺があるため、歯石が付着しやすい部位であり、歯ブラシが当たりにくい部位でもあります。注意して歯ブラシを当てるようにしましょう。

また、利き手側とその反対側で比較すると、利き手側の歯の方が磨き残しが多くなりやすいので、利き手側の歯磨きを注意して行うことも大切です。

歯磨き指導が有効です

「歯磨き指導は子供が受けるもの」と認識している人もいるのではないでしょうか。
しかし、大人も歯磨き指導を受け、正しい歯磨きの方法を身に付ける(再確認する)ことが必要です。自分がうまく磨けていない部位を把握でき、その部位をどう磨けば良いのかを教えてもらえます。

「今さら」と思わず、歯磨き指導を受けて、自己流の歯磨きの方法を見直してみることも必要でしょう。

2.夜の歯磨きを念入りに

歯磨きをする女性

1日3回の歯磨きが望ましいですが、1日2回しか磨けないという人もいるでしょう。
また、全ての歯磨きに時間をかけていられないという人も多いと思います。

1日の中で、最も歯磨きを念入りに行う必要があるのは、夜寝る前です。寝ている間は、唾液の分泌量が減少しますから、唾液による自浄作用が低下します。そのため、就寝中は細菌が繁殖しやすい環境になっているのです。
もちろん、「夜だけ磨けば良い」というものではありませんが、特に大切な夜寝る前の歯磨きを丁寧に行うことは、歯周病予防に有効と言えるでしょう。

3.適切な歯ブラシ・補助用具を選ぶ

歯ブラシだけでは十分に磨けないということはありませんが、歯間ブラシやデンタルフロスなどの補助用具を使った方が磨きやすい部位もあります。
歯と歯の隙間は、歯ブラシだけでは半分程度しか汚れを落とせていないとされていますから、補助用具を活用することが望ましいでしょう。

歯周病を防ぐための歯ブラシ選び

歯ブラシのヘッド

「誰が使っても一番良い」とおすすめできる歯ブラシはありません。口の中の状態や磨き方などによって、最適な歯ブラシは違ってきます。

ヘッドの大きさ

「ヘッドが小さい方が隅々磨けて良い」と認識している人も多いです。確かにヘッドが小さい方が、奥歯など細部まで届きやすく、毛先を当てやすいというメリットがあります。

しかし、ヘッドが小さければ良いというものではありません。歯の磨き方や磨く部位によっては、ヘッドが大きい方がプラークを除去できる場合もあります。また、歯磨きにかける時間が短い場合に、ヘッドが大きめの歯ブラシの方が効率良く磨ける場合もあります。
ヘッドの大きさは、自分の磨き方・口の中の状態などを考慮して選びましょう。

毛の硬さ

毛の硬さは、ブラッシングの際の力のかけ方歯肉の状態に合わせたものを選ぶと良いでしょう。
毛の硬い歯ブラシで力を入れて磨いてしまうと、歯肉に負担をかけてしまいます。また、歯肉に炎症などがある場合には、硬めの歯ブラシで磨くと痛みが生じてしまう場合もあります。
毛の硬い歯磨きで磨いて爽快感を得たいという人は、歯茎の状態が良好でなければいけません。

予防効果を高める歯磨き粉選び

歯磨き粉には、歯肉炎や歯周炎を予防するもの、口臭を予防するものなど、それぞれに得られる効果が違っています。自分の目的に合った歯磨き粉を選ぶことが大切でしょう。

しかし、どんな歯磨きを使ったとしても、正しい磨き方ができていなければ十分な効果は得られません。歯磨き粉の効果に頼りすぎないようにすることも大切なことです。

デンタルリンス(オーラルリンス)の選び方

デンタルリンスも歯磨き剤と同様に、細菌の増殖予防や口臭予防、歯肉の炎症予防など、効果はさまざまです。自分に合った効果が得られるものを選ぶと良いでしょう。

しかし、デンタルリンスを使用すれば、歯磨きしなくても良いわけではありません。デンタルリンスは歯磨きの効果を高めるものです。デンタルリンスについても、効果に頼りすぎないように注意する必要があるでしょう。

電動歯ブラシは必要!?

電動歯ブラシを使用した清掃は、一般的な歯ブラシでブラッシングするよりも、歯の表面の汚れを除去する効果が高いとされています。しかし、歯と歯の隙間などの汚れは除去しにくいというデメリットもあります。
また、研磨効果が高いので、長時間の使用は歯肉や歯の表面に悪影響を与える可能性があることが指摘されているのも事実です。3分を目安に、時間をかけすぎないで使用することが必要でしょう。

正しく使用すれば、電動歯ブラシの使用で歯周病予防効果を高めることもできますが、必ず必要というものではありませんし、電動歯ブラシのみの口内清掃でなく、電動歯ブラシで十分に磨けない部分を、デンタルフロスなどの補助用具を使って清掃することも必要でしょう。

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